こんにちは。
美容鍼灸ハリリア京都、鍼灸師の中川です。
寒くなってまいりましたね。
これからの時期は、お肌が乾燥しやすくなります。
そこで、今回は乾燥からお肌を守る「保湿」のお話です。
健康な肌の表面(角層)には、約20%の水分が含まれています。
「乾燥肌」とは、これよりも水分が少ない状態になることです。
お肌が乾燥すると、ツヤ・透明感の低下やバリア機能が低下し肌荒れなどの原因にもなります。
お肌から水分が減らない様につなぎとめているのが「保湿成分」です。(セラミドやヒアルロン酸等)
本当の保湿とは、化粧水で水分をたっぷり与えることではなく、身体の内側から湧き出る水分を減らない様に肌の中で蓄える働きをする「保湿成分」を補うことです。
間違った保湿
●化粧水をたっぷりつける→×
化粧水の成分のほとんどが水ですぐに蒸発してしまうので、保湿としての効果は低いです。
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●化粧水をシートマスクで肌に浸透させる→×
シートマスクなどを使って化粧水を浸透させても、結局は水分なので時間が経つと蒸発してしまいます。
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●乳液でふたをする→×
水分が逃げないように乳液の油分でふたをする方法ですが、油分の水分保持力はあまり高くないため、結局水分は蒸発します。クリームやオイルなど油分の高い物でも同様にふたにはなりません。
代表的な保湿成分の種類
タイプ①水分を挟み込むタイプ(水分保持力・強)
水をサンドイッチのように挟み込んでしっかりと水分をキープする働きがあります。代表的な成分はセラミド。水分保持力は最強です。
●セラミド
●スフィンゴ脂質
●水素添加大豆レシチン
等
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タイプ②水分を抱え込むタイプ(水分保持力・中)
お肌の奥の真皮に元々ある成分がよく使用されます。ただし、これらを肌に塗った場合、真皮まで吸収されることはなく、お肌の表面(角質内)での保湿成分として働きます。湿度が下がっても、水分を抱え込んでキープします。
●ヒアルロン酸
●コラーゲン
●エラスチン
●ぺパリン類似物質
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タイプ③水分をつかむタイプ(水分保持力・低)
水分を吸収する性質がありますが、冬場など湿度が低いときには保湿力が下がってしまいます。
●天然保湿因子
●PG
●グリセリン
特にお肌の乾燥がひどい時は、最強の水分保持力を持つ「セラミド」を配合した化粧品がオススメです!!
セラミドを失うと、お肌の一番外側にある角層の水分量は80%も低下するといわれています。
お肌の水分を維持するために、もっとも貢献している保湿物質がセラミドです。
セラミド化粧品の選び方
セラミドは、水溶性の物質ではありませんので、化粧水ではなく美容液や乳液に配合されています。
セラミドは化粧品原料としては比較的高価なものです。セラミド配合美容液でも、極端に安い物はセラミドを微量しか含まれないものもあります。3000円以上を目安に選ぶとよいそうです。
正しい保湿で、乾燥する冬も潤うお肌を保ってくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
